「幸せ」について。
平成10年7月22日
今、幸せですか?
普通「幸せ」というと、「結婚するから幸せ」だとか、「お金持ちだから幸せ」とかそういうものを考えがちだけれど、このような世間的な幸せは、一夜にして崩れることもあるでしょ?そうなると、いつ壊れるか、不安で仕方ないよね。そんな幸せって、本当の幸せなのかな?本当の幸せとは、苦しくたって、悩みがあっても、幸せと感じられるものだ。どんなに周りが変わっても、「幸せ」は変わらない。これが、仏教で求める幸せなのだと思う。
一見難しくて、私には出来ないって思う人がいるかもしれない。でも難しいことはないし、誰にでも出来ることなのだ。ただ「生きている」ということに気づけば良いだけのこと。何気なく、起きて、食べて、働いて、寝るという過ごし方の人が、多いと思う。でも、生きているって実感すると、一つの行動にしても、感謝する気持ちが湧いてくるものだ。悩んで辛くても、生きているからそう感じることが出来るのだと思え、楽しくてシアワセの時は、思いっきり感謝する。そうすることによって、ありのままの、今の自分に満足することが出来、「幸せ」が後から付いてくるものなのだ。
では、誰に感謝すれば良いの?それは、もちろん命を授けてくだっさた仏様やご先祖様に。そして、お寺に行ったり、お墓参りをしたり、家に仏壇がある人はそこで拝んだりすれば良いのだが、一番身近にいて、いつでも何処でも、感謝の気持ちを伝えることが出来る、自分の心の中にいる仏様に感謝すれば良いのだ。
こんな気持ちになれれば、不況だの、世紀末だの騒いでる世間なんてちっとも怖くなんか無いですよ。
祐 海 合 掌