茨城県古河市 真言宗豊山派 徳星寺のご案内。

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真言宗豊山派 徳星寺
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いのち

平成23年8月13日

今年の花まつり子供会は、二月に募集をし、たくさんの子供達が参加の申込みをしてくれていたのですが、三月に東日本大震災があり正直、開催すべきかどうか迷いました。しかしこういう時だからこそ開くべきだと、一緒に修行をした仲間から背中を押され開催することにしました。当日は、大きな地震もなく、無事終了できたことが、これほどまでに感謝したのと、ほっとしたのは初めてでした。

子供達に仏さまのこと、いのちのことを知ってもらいたいと思い徳星寺で花まつり子供会を始めてから十一年、今年第九回を無事開くことが出来、そろそろ、外へ飛び出しての布教もしたいと考えていました。そこでお施餓鬼が終わって一息ついた一週間後、娘の祐那が通っていた古河のひまわり幼稚園へ行ってきました。子供達には、一目で「お坊さんだよ」と分かるように改良服に袈裟と数珠を身につけて教室へ入りました。なるべく、簡単に楽しく出来たらと思っていたので、歌や手遊びをしてから、パネルシアターを使い、 食事についての話しを通し、「いのち」について年長さんを対象に話しをしました。女のお坊さんというのも珍しかったのか、子供達は目をまん丸にして、よく話しを聞いてくれました。「たくさんの命を頂いて、私たちは生かされている。一人だけでは決して生きられない。大勢の人々の力によって食事が出来るんだよ。」という話 をしたら、「僕たちもいつかは死ぬの?」という質問がありました。私は「命あるかぎり、誰も必ずいつかは死ぬんだよ。だから、今あるこの尊い命に感謝して生活しましょう。」と話しました。死はまだまだ先のことで、自分の事として考えていなかった子供たちは驚いた様子だったが、素直に受け止めてくれている様子でした。今回子供達にお話をさせて頂いて、子供達の素晴らしい生命力を感じ、ほんの小さな活動ですが、子供達が思春期を迎えるとき頭の片隅に残っていて欲しいと願い、また機会を作り子供達と話をしていきたいと思いました。

 

祐 海 合 掌

 

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