茨城県古河市 真言宗豊山派 徳星寺のご案内。

交通案内  ▼サイトマップ

真言宗豊山派 徳星寺
[ ホーム » 祐海・何を言うかい » Blog article: 二十年前の私 ]

二十年前の私

平成25年1月1日

 ちょうど二十年前の今頃の私は、僧侶になろうと決意し、仏教を学ぶ為、大正大学へ入学しようとしていた年でした。あの頃の私は、未知への世界へ飛び込もうという不安と、純粋に仏さまのことを知りたい、僧侶になる勉強がしたいという期待と覚悟、何とも言いがたい、青臭い自分だった事を思い出します。そもそも僧侶になったきっかけは、初めは、元々跡取りとして生まれたわけでもなく、二つ上の兄がいたので、兄が徳星寺を継いで行くものなのかなと子供ながら思っていて、お寺のことは大好きだったけど、正直、自分にはあまり関係ないという思いでした。しかし、私が十六歳の時に兄を亡くし、その時、はじめて、命について、生きることについて、また、死ぬことについて色々未熟ながら考えはじめました。そして、兄は死んでしまったけれど、自分の心の中に生きていると思えたこと。それが、仏さまなんだ、仏さまは自分の中に住んでいると体感したこと。そう思うと心が暖かく穏やかな気持ちになれると気づいた事がきっかけでした。そう思えるまでには実は少し時間がかかりましたが、たくさん涙したとき、ご本尊様、徳星寺に住まわれているたくさんの仏さまに守られていると実感出来たから、前向きな考え方が出来たと思います。徳星寺のご本尊様は、檀家様、信者様が辛いときには、すぐに駆けつけてそばで見守ってくれる存在です。そして、現実を真実を見 つめ明らかにし、穏やかな心にさせてくれるのが仏さまです。仏さまは、決して悲しみや不幸、死を運んでくるものではありません。ですから、死ぬときだけお世話になればいいと思わないで下さい。是非、生きている今から、たくさん仏さまに触れ、仏さまの考え方を学んでいって頂きたい。これは、二十年経った今も昔も変わらない私の願いです。

祐 海 合 掌

 

Copyright© 2024 TOKUSHOUJI, All Right reserved.